実写版進撃の巨人

8月1日公開の実写映画【進撃の巨人 Attack On Titan-前篇-】を劇場で観てきました!

この映画感想にはネタバレ内容も含みます。
これから映画をご覧になる人はネタバレ回避してください(ง ˘ω˘ )ว

実写映画【進撃の巨人 Attack On Titan】ネタバレ感想レビュー

s12o

実写映画【進撃の巨人 Attack On Titan】初日8月1日劇場で観てきました!
初見での印象は、面白かった、まぁまぁだった、面白くなかったといった言葉よりも、

「とにかく巨人が怖かったです!」

序盤の人が人に食われるという、進撃の巨人の世界観が実写になると、これだけ残虐なものだということを思い知らされました。

管理人はもちろん原作既読で、TVアニメ・アニメ劇場版前後編も観ていますが、

「映画化は、原作を再現することではなく、
面白い作品を作ることが目的であるべきだと思っています。
そしてそれはこの映画で達成されたのではないかと思っています」

との諫山創先生のコメントから、原作『進撃の巨人』との対比ではなく実写映画ならではの「進撃の巨人」世界観を体感しよう!と映画を鑑賞しました。

あくまでも個人的な感想として、初見での理解であらすじと感想を書いていますので、参考までにお読みください。

【進撃の巨人 Attack On Titan-前篇-】映画ネタバレ<あらすじ>


【進撃の巨人 ATTACK ON TITAN】「立体機動予告編」

100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ
人類のほとんどが食べられてしまった。

生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、
壁の内側で暮らしていた。

エレン(三浦春馬)やミカサ(水原希子)もそんな中の一人だった。
そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。

▼▼▼【進撃の巨人 Attack On Titan-前篇-】映画ネタバレ<あらすじ>

-壁に囲まれた世界-

エレン・アルミン・ミカサは幼なじみとして登場

喧嘩っ早い性格から仕事が長続きしないエレンは、幼い頃に両親を亡くしています。

草原にある”不発弾の丘”に佇むエレンの元、
アルミンとミカサが集まったところで3人の会話がはじまります。

エレンは「壁の外に出たい」という不満をアルミンらにぶちまけ、不発弾を蹴ると

不発弾に付着していた土が剥がれ、見たこともない海の絵が広がります。

壁の外には広い大地が、
湖より広い海がある-

憧れの表情のエレン。

壁の外へ行きたいとの思いから、アルミン・ミカサと共に壁の間際にいたところに

超大型巨人が出現し壁を破壊-!!

壁内に巨人達が侵入してきます!

-逃げ惑う人々-

巨人は容赦なく人を食い混乱した街の中、
エレンらはとある建物(教会?)の中へ逃げ込もうとします。

そしてミカサは見知らぬ人の赤ん坊を助けるべく、
巨人のいる建物の外で置き去りにされてしまいます。

巨人(カルライーター?)がミカサに襲いかかったところで
エレンがようやく建物の外に出ると、すでにミカサの姿はなく
建物は巨人らに破壊されて中の人々は捕食されてしまいます。

途方に暮れるエレン

-そして物語は2年後に-

「心臓を捧げよ!」

エレン・アルミンらは調査兵団に入団。

超大型巨人に破壊された穴を補修し、
巨人の侵入を防ぐ、という作戦を実行します。

実写では、
壁の穴が空いた部分のさらに上部の壁を爆薬で破壊し、
壁を崩して穴を埋めるという方法です。

最後の爆薬となるため、失敗は許されません

巨人が眠る夜のうちに、ウォール・マリアの基地まで移動することになりますが
馬ではなく実写映画では護送車(?)のような車で移動します。

そして壁の付近に到着した兵団ですが、巨人らに襲われます。

戦うことも出来ず、混乱状態となっているところにシキシマ隊長が登場。
さらに死んだと思われていたミカサが人類最強No2として登場。

エレンとミカサは再び対峙しますが、そこへシキシマ隊長が現れ
自分の食べたリンゴをミカサに食べさせたりと、
二人の関係性をエレンに見せ付けます。

エレンは動揺してその場を離れ、外で叫んでいるところへヒアナが現われ
エレンに色仕掛けで迫りますが、後ろから現われた巨人に
あっけなく食われてしまいます。

壁を埋める為に必要だった爆薬も
何者かによって爆発させられてしまい辺りは火の海に-

巨人にも囲まれ再び混乱状態となります

シキシマに煽られたエレンは立体機動で巨人に立ち向かいますが
最終的に足を食いちぎられビル上で倒れてしまいます。

その様子をみたシキシマは、エレンを助ける事も無く放置して見捨てています。

そして原作でのシーン
アルミンが巨人に食べられてしまいそうになったことろに、エレンが登場し、
アルミンを助けてエレンが捕食されてしまいます。

この混乱の中、指令は兵士らを見捨てて壁内へ逃げた模様。

そしてエレンが死んだ事を伝えられたミカサは、
巨人を倒して血路を切り開こうとしますが、ガスがきれて巨人に追い詰められます。

絶体絶命のその時、巨人を破ってエレンゲリオンが登場。

周囲の巨人を根絶やしにした後、力つき倒れると
なぜかミカサが巨人のうなじを切り開きエレンを救出したところでENDとなります。

【進撃の巨人 Attack On Titan-前篇-】映画ネタバレ<感想>

実写版進撃の巨人

良かった点
  • 人が人を襲うという恐怖と絶望感は圧倒的
  • 超大型巨人とエレンゲリオンは再現度が高く迫力
  • ハンジさんが一番ハンジさんらしい印象

巨人が人を捕食するシーンや、巨人の口の中のシーンなどグロテスクシーンが多く、苦手な人には胃にきそうな恐怖感がきます。

とくに映画序盤の、人が人に襲われ逃げ惑う人々のパニック感は、実写ならではの恐怖と絶望といった本質感を存分に思い知らされました。
(※作品はPG12で12歳未満の方は保護者の助言・指導が必要とのことです)

ですが超大型巨人の登場のシーンは圧巻の迫力で、期待通りの再現度は見応え十分です!

個人的にはエレンゲリオンが想像以上に完成度が高く、実写ならではの精巧さに驚かされましたし、バトルシーンでの臨場感溢れる格闘は素晴らしい出来栄えでした。
(巨人の中からエレンゲリオンが登場するシーンはこれまたグロかったですが…)

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キャストの方々にはそれほど違和感はありませんでしたが、石原ひとみさん演じるハンジ役はアニメでのハンジさんそのままといった印象で、「こんなのはじめてぇぇー」のシーンもハンジさんらしくてよかったですw

疑問に感じた点

疑問に感じた点
  • 原作で巨人に襲われるのはエレンの母親ですが、
    映画ではエレンはミカサを助けられずミカサは行方不明に。
  • 行方不明になったミカサは原作のように
    リミッターは外れていませんが、人類最強No2に
  • 巨人だらけの絶望のシーンから、丸腰のエレンとアルミンだけが助かっている
  • 新兵は立体機動で戦わず、走って巨人から逃げている 
  • 「巨人は人の声に敏感だから叫ぶくらいなら舌を噛め」
    と言われていたにも関わらず、
    ピアノを弾くミカサや、壁外でのお色気シーンは疑問
  • 「駆逐してやる!」と覚醒するエレンの動機が恋愛要素では弱すぎる
  • ミカサとエレンに絆を全く感じないストーリー展開なのに、
    なぜミカサがエレンゲリオンをエレンと認識出来たのか疑問
  • シキシマは巨人に襲われるエレンやジャンを放置して見捨てる

巨人に襲われる恐怖心や、超大型巨人の再現性は素晴らしかったのですが、ストーリーの構成には疑問に思う部分が多く感じられました。

序盤はとくに「?」が多数出現。

巨人から逃げて扉を閉めたその建物は壁内への脱出経路と思っていたら、実は普通の建物の中というだけだった、というオチ。

そして巨人の群れの絶望の中、丸腰のエレンはどうやって助かったのか…。

そして調査兵団に入団した訓練兵との設定と思っていたため、どうして巨人に対して立体機動を使わず走って逃げているのか疑問でしたが、樋口監督のツイートから、映画の進撃のエレンたちは調査兵団ではなく外壁修復作業員だったとのことで、納得しました。

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一方で、巨人を一本背負いで投げ飛ばしたり、立体機動なしに斧で巨人と対等にやりあうという謎のキャラ「サンナギ」には思わず笑いがw

そして映画序盤の巨人たちには恐怖を感じましたが、後半バトルシーンでの巨人大群は”お笑い芸人”要素が気になってあまり恐怖を感じられませんでした。

むしろ赤ちゃん巨人の方が怖く感じたのは私だけでしょうかw

人類最強の男”シキシマ”

シキシマ

そして人類最強のキャラクター、シキシマですが、人望厚いカッコイイキャラを勝手に期待していたのですが、間逆の掴みどころのない軽いキャラ設定で驚きました!

映画の進撃のエレンたちは調査兵団ではなく外壁修復作業員とのことで、シキシマはエレンに「飛べ!」と戦いへ煽りますが、エレンが足を食われて倒れてしまったら放置して見捨てています…。

(え、えぇぇ?なんなんだ、この人は!?と思わず引いてしまいました…汗)

そもそもエレン×ミカサ×シキシマの三角関係はかなり希薄で、エレンが「巨人を駆逐してやる!」という覚醒に至るまでの動機が、色恋沙汰では弱く感じられました。

実写映画【進撃の巨人 Attack On Titan】感想まとめ

s12o

原作の枠を取り除いて望んだ実写映画でしたが、ストーリーの構成には疑問を感じる部分が多く、登場人物のキャラクター設定も原作とは全く異なると思って観た方がよいのでは…と感じました。

一方で、人が巨人に襲われるシーンは原作以上にグロテスクで”本質的な恐怖”に突き落とされます。

注目の立体機動のアクションシーンは、動きが若干”重く”感じられましたが、個人的には劇中でも不自然さなく楽しめました。

なにより超大型巨人やエレンゲリオンの再現性は圧巻で、見応え十分でしたので、全体的には劇場で観てよかったと思っています。

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実写映画【進撃の巨人 Attack On Titan】は、とっても前篇・後編の2部制で、前篇のエンディング中に<後編予告>が流れます。

後篇では、原作とは違う”答え”を提示してくれるとの予告から、本当の意味でのストーリー構成は、後篇を観てから明かされかも知れませんね!