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© 諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

この考察には
別冊少年マガジン8月号(2015年7月9日発売)の
【進撃の巨人】第71話「傍観者」の内容が含まれます。

単行本派の方は、ネタバレ回避してくださいね(ง ˘ω˘ )ว

【進撃の巨人 71話 ネタバレ考察】グリシャはどこから来たのか?

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私がグリシャと出会ったのは… 20年前になるか
場所は壁の外だった

ウォール・マリア シガンシナ区壁門の目前に
彼は いた

【進撃の巨人】71話キース・シャーディスの回想シーンから、
グリシャが壁の外から来訪した人物であることが明らかになりましたね!

この時、巨人の領域に無防備な状態で人がいたことに驚くキースでしたが、

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「あ あんた達こそ 壁の外で何を… まさか…戦っているのか?」
と、グリシャもまた壁外に人がいることに驚いています。

グリシャは何故、壁の外に”いた”のでしょうか。
そして壁の外の何処から来たのでしょうか?

キースの回想シーンから考察してみたいと思います。

グリシャは壁の外からきた!

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”人類が壁から出て戦うことなどあり得ない”

「私に教えてくれないか? この世界のことや…
調査兵団…あなた達のことを…」

彼は本当に何も知らなかったのだ
この壁の歴史や成り立ち 地域の名や貨幣の価値に至るまで

酒の影響かは疑わしいが 記憶の何らかの障害があったことは本当らしい
そしてしきりに 人々の暮らしぶりを気にしていた

グリシャは自分の名前・医者であること以外は
記憶がないと語っていますが、

キースとの会話から、
グリシャは記憶喪失ではなく、自分の立場を説明し難いため、
もしくはどこから来たのか追求を逃れるため「嘘をついた」と思われます。

また、グリシャは自分のいる場所が「壁の外」と理解していることから、

「壁の中の世界」が存在することは知っているが
「壁の中の現状」がどうなっているのかは知らない

と考えられ、壁の中の現状に興味を持ったことから安住したと考えられます。

獣の巨人・ライナーベルトルトとは別の勢力

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「…そうか 貧富の差こそあれど この壁の中は平和なんだな…」
「少なくとも 巨人に怯えて生きているわけではない… …よかった」

”壁の外から来た勢力”といえば、
獣の巨人やライナー・ベルトルトらを想像しますが、

グリシャは調査兵団に敬意を示したり、
壁の中の人々の暮らしに関心を持ち、平和に暮らしていることに
「よかった」と安堵しています。

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また、伝染病が蔓延した時には医者として純粋に治療する姿など

「この人類すべてに消えてもらうこと」が目的の
ライナー・ベルトルトら「戦士」とは別の勢力であると思われます。

「進撃の巨人」壁の外の世界

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「進撃の巨人」の壁の外にはいくつの世界が存在しているかは
現時点では不明ですが、一つにライナーらの目的である
「故郷」という場所があります。

▶ではグリシャも「故郷」からきたのでしょうか?

グリシャとライナー・ベルトルトはその目的の違いから
別の勢力と考えられますが、

ライナーベルトルトらの心の拠り所となっている「故郷」とは
自分達の力だけでは帰ることが容易ではないことから

単純に物理的な距離や「場所」ではない、
「時間」や次元といった「過去もしくは未来」との説もあります。

グリシャは「過去もしくは未来」から来た?

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今回のグリシャの来訪した時の様子からは

”「壁の中の世界」はどうなっているのか”
という純粋な探究心が伺えます。

またグリシャは、巨人化の力や
レイス家で代々引き継がれている「座標」の力を存知していて

この世界の成り立ちを知っている上で壁内に安住し
人々の平和な暮らしを慈しんでいます。

▼▼▼

これらのグリシャの言動から、これは大胆な仮説ですが

説 グリシャはどこから来たのか?

グリシャ自身が「始祖の王」のような存在で
「故郷」という過去、未来から「傍観者」として来訪した

そして「進撃の巨人」壁の中の世界は
パラレルワールドのような「座標軸の反転した世界」であり、
近い将来、壁の中の巨人たちが目覚め、壁は崩壊するというリミットが存在する

▶仮説について

【進撃の巨人】の世界では「太陽が西から昇る描写」や壁内での「逆さカタカナ文字(単行本での裏表紙の文)」など、壁の中の世界が”鏡の中の世界”のように反転していることから、壁の中の世界はもしかしたら「座標軸の反転したパラレルワールド」では?と思考しています。

そしてグリシャ自身が「始祖の王」であり、「故郷」という過去、未来から「傍観者」として来訪したのかも知れません。

【進撃の巨人】の世界が未来なのか、過去なのか時間軸は不明ですが、獣の巨人やライナー・ベルトルトらの衣類・嗜好物(コーヒーらしきものなど)など現代を予想させることから、おそらく「故郷」側はわたしたち「現代の世界」に近い時間軸と思われます。

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そもそもタイムリープ説は
”第1話の思わせぶりなフラッシュバックの冒頭”からはじまり
作者が影響を受けたとされる「マブラヴ オルタネイティブ」など
「進撃の巨人」ファンの間では有名な説ですが、

アニメ化された際に、荒木監督から
”冒頭のシーンにはループや伏線とは関連性がない”
ということが発言されています。

もちろんアニメと原作を切り分ける意見もありますが、
現状においてループ説は否定されたと認識されています。

「進撃の巨人」はこれだけ深く創り込まれた作品ですので、
個人的には”過去・未来”の時間軸ではなく、
良い意味で裏切るような神プロットを期待します!