進撃の巨人ネタバレ114話のあらすじと考察

『進撃の巨人』第28巻 ネタバレ114話
タイトル「唯一の救い」

別冊少年マガジン3月号(2019年2月9日発売)のあらすじ感想と考察です。
未読の方はネタバレ回避してください。

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「進撃の巨人」ネタバレ114話のあらすじ感想と考察

113話のあらすじ

前回までのあらすじ

マーレ産のワインには ジークの脊髄液が含まれていた-
ジークの叫びと同時に、身をもって策略を知ることとなったパラディ勢

仲間たちの波動を感じながらも覚悟を決めたリヴァイは、巨人たちを斬り伏せてジークを捕獲します

一方、ジークと約束を交わしていたエレンは、イェーガー一派とともにシガンシナ区を占拠
フロックは訓練兵達にキースを粛清させ、イェーガー一派へと先導します

その頃リヴァイに拘束されたジークは、失った眼鏡から「クサヴァー」と呼ばれる男との記憶を思い浮かべていた

果たしてジークの真意は明らかになるのだろうか…?

● 物語はジークの幼少時代の回想から始まります-

グリシャ
「よく見ておけジーク これが私達の住むレべリオ区だ」

グリシャに抱えられ 建物の屋上から街を見つめる幼き日のジーク
その隣には母ダイナの姿があります

グリシャ
「世界と比べれば鳥かごみたいに小さい 私達はここからどこにも行けずに 死ぬまでここで暮らさなきゃいけない ジーク お前はここから出たいと思わないか?」

ジーク「うん…でたい」


イェーガー一家が展望している背後から、清掃員の男が現れます

清掃員
「オヤ珍しい こんな朝早くにお客さんかい?また出直すとしよう」

グリシャ「!…いえ 我々はもう帰ります」
清掃員「んん… あーエルディア人か」

イェーガー一家をエルディア人と知り、突如バケツの水をぶっ掛ける清掃員

グリシャ
「ッ!?な!?何を!?私達は外出許可を取っているのですよ!!」

清掃員
「俺はこの塔の清掃員だ 治安当局じゃねぇ 汚れを落とすのが仕事だ」

「俺の職場を汚しやがったな悪魔め!!殺戮の限りを尽くした悪魔の末裔が!!お前らなんか根絶やしにされて当然だってのに…!!またガキ作って繁殖しやがって!!どうしてまた悪魔を産んだ!?」


マーレ人に罵倒され、建物を後にするイェーガー一家

グリシャ
「よく覚えておけよジーク…これが外の世界だ…この世界がイヤなら 変えなければならない」

「ジーク…お前が みんなを救うんだ」


 場面は変わり、訓練地

クサヴァー
「この子供達の中から私の継承者を?」

マガト
「えぇ 一人選ばれます」

戦士候補生達の訓練を伺うマガトとクサヴァー

クサヴァー
「一人遅れている子がいるが…あの子は?」

マガト
「あぁ…またイェーガーか… 他の子は皆幼くも『マーレの戦士』となり名誉マーレ人の称号を得ようと必死に務めてるのに 奴にはその気概が…どうも見受けられない まったく何をしにここにいるのやら」



 レべリオの街を歩くイェーガー一家

グリシャ「訓練はどうだ?ジーク」
ジーク「…すごく大変」

ジークを祖父母に預けるため、イェーガー家へ向かうグリシャ達

グリシャ
「そうか…でもきっとお前なら戦士になれる」

ダイナ
「あなたには特別な力があるんだからね」

グリシャ
「何よりお父さんとお母さんの子なんだからな!」

ジーク「…うん」

祖父母の家に到着し、門を叩くグリシャ
中から祖父母が出迎えます

グリシャ
「父さん 母さん 今晩もジークを頼むよ」

ジークを預かり中に入れると、イェーガー父がグリシャに真意を問います

イェーガー父
「それで…その社交ダンスクラブとやらには まだ小さい子を置いて毎晩行かなきゃいけないものなのか?」

グリシャ
「区の健康維持に適度な運動を推奨しているのは僕だからな 僕はレべリオの健康を守りたいんだ」

イェーガー父
「みんなの健康よりも自分の家族を大事にしたらどうだ ジークは寂しがっているぞ」

グリシャ
「はい…私達もずっと側にいてあげたいのですが」

ダイナ
「でも…いつか 私達のやってきたことをジークはわかってくれますよ いつかきっと…」


マーレの歴史文献
出典:諫山創/「進撃の巨人」第28巻114話

イェーガー父
「これが1200年前に起きた『ラーゴの惨劇』 マーレにあった大都市ラーゴはこの日のうちに消滅し そのまま進行を続けた巨人によって『モンテの惨害』と『ヴァレの惨禍』が繰り広げられ何千万人ものマーレ人がエルディア帝国に殺された」

「さらにラーゴから何とか逃れた難民は 道なき荒野を彷徨った しかしエルディア帝国は その退路に巨人を仕掛け 夜明けと共に起き上がった巨人によってマーレ人は…」

ジーク
「うん わかった 人がいっぱい死んだんでしょ?」

祖父母からマーレの歴史の教育を受けるジーク

イェーガー父
「お父さんは…ちゃんとした正しい歴史を教えているか?」

ジーク
「うんエルディア人はマーレ人にひどいことをしたから僕達はここで償わなくちゃいけないって 学校で教えてもらってることと同じことを父さんは言ってるよ」

イェーガー父
「ジークは…戦士になってマーレのために戦いたいのか?」

ジーク
「うん…僕は…戦士になりたい…」

ジークを見つめる祖父母

イェーガー父
「さぁ…もう寝ないとな」

イェーガー母
「今度は猫の家の本の続きを読んであげましょうね」

ジーク「やったぁ」

ふと棚上にある写真立てを見やるジーク
写真には幼きグリシャとフェイが写っています


訓練が終わり、帰路につくジーク
街中で遊ぶ親子が気になっている様子

ジーク
「ただいま!お父さん!今日は早く終わったんだ だから…」

グリシャ
「おお そうか じゃあ今日はたくさん勉強できるな!」

ジーク「…うん」
外で遊びたいジークでしたが、グリシャの言葉に遮られます

グリシャ
「つまり『ラーゴの惨劇』は存在しなかったというわけだ 『モンテの惨害』も『ヴァレの惨禍』もすべてマーレの都合のいい作り話に過ぎない 古代よりエルディア人にそのような残虐な文化や風習は無く 何より」

ジーク
「始祖ユミル様がそのようなことを望まないのでありえない」

グリシャ
「その通りだ わかってきたなジーク!」

グリシャ夫妻、祖父母とは逆の歴史を教え込まれているジークですが、相互に合わせて応えています

ダイナ
「二人とも もうおじいちゃんの所へ行く時間よ」

グリシャ
「よし!今日もエルディア復権に一歩前進したな」

ジーク「うん!」


トム・クサヴァーとの出会い

 訓練所

マガト
「やる気の無い者は去れ マーレは祖国にすべてを捧げる覚悟のある者を求めているのだ お前のようなエルディア人に 我が国の巨人を委ねられるわけが無いだろう」

マガトに叱咤され沈むジーク
路地を歩いていると、ある男性に声をかけられます

クサヴァー
「オーイ そこの君 そのボールを投げてくれないか?」

ジーク「ん!」

野球ボールを思いっきり投げるジーク
クサヴァーがキャッチします

クサヴァー
「ハハッまだ小さいのにやるじゃないか」

ジーク「…え?」
クサヴァー「ほら!」

きょとんとするジークにボールを投げ返すクサヴァー
ジークが両手でキャッチします

クサヴァー
「ナイスキャッチ」
「壁相手も飽きたところだ ちょっとおじさんに付き合ってくれないか」

ジーク
「あ…赤い腕章!?あなたは…!?」

トム・クサヴァーとの出会い
出典:諫山創/「進撃の巨人」第28巻114話

クサヴァー
「君達が目指す『マーレの戦士』だよ もっとも私の『獣の巨人』は あまり戦争の役に立たないから ここで球遊びなんかしているんだけど」

「トム・クサヴァーだ 本業は巨人学の研究者なんだけどね」

「ほら 君の名前は?」
ジークに野球ボールを投げるクサヴァー

ジーク「ジーク・イェーガーです」
ジークが名乗りながら投げ返したボールを グラブでキャッチします

クサヴァー
「ジーク どうも君は筋がいいな きっとピッチャーに向いてるぞ」

クサヴァーの言葉に頬を赤らめ嬉しそうな表情を浮かべるジーク
キャッチボールは続きます

ジーク「ただいま!お父さん今日ね-」

ジークが帰宅すると、室内にはグリシャ夫婦と復権派のグライスの姿

グリシャ
「後で聞くよジーク 診察が終わってからね」

扉を閉められたジークは 彼らの話を立ち聞きします

グリシャ
「どうなっているグライス ジークを戦士にできなければ この計画は失敗だぞ」

グライス
「だがフクロウが言うには 巨人の継承者選びに介入するにはジーク自身が好成績を残さないと… とにかく…何としても始祖奪還計画にジークを戦士として潜り込ませておくんだ!」

グリシャ
「わかっている…エルディアの復活が遠退くばかりでなく もうこんなチャンスは何百年待ったって来ないってことは…」

ダイナ
「でも…まだジークの実力で継承権を勝ち取る可能性も残っているでしょ?」

グリシャ「あぁ…そうだとも ジークなら…!!」

覗き見しているジークに気付くグリシャ
謝るジークの肩を握り、戦士を勝ち取れと更なるプレッシャーを与えます

グリシャ
「ジーク お前ならできる!!父さんと母さんの子供なんだからな!!」


劣等生

 再び訓練所

マガト
「お前はマーレに必要ないと言ったはずだが…?お前は なぜここにいる?」

ジーク
「マーレへの忠誠を示し エルディアの罪を償うためです 公開訓練に参加させて下さい…!!」

公開訓練が始まります

皆に追いつけず置いていかれるジークを見て 頭を抱えるグリシャ、宥めるダイナ
ジークが劣等生と知り、落胆してその場を離れていきます

両親が去り行く姿を見て、立ち止まるジーク

マガト
「何をしているイェーガー!!走れ!!走らんか!!」

涙を流しながら見送ります

グリシャ「クソッこんなはずじゃ…!!」
ダイナ「そんなこと言わないで!!あの子は一生懸命がんばったでしょ!!」

グリシャ
「あぁ…だがあれじゃ…到底戦士にはなれない!!何か…別の方法を今すぐ考えなければ…」

その夜-夫婦の言い争う姿に耐えるジークの描写


 キャッチボールをするクサヴァーとジーク

クサヴァー
「ハハハ この間は散々だったな」

ジーク
「…笑いごとじゃないよ もうずっと雑用係をやらされて…もう…僕は…おしまいだ…」

クサヴァー
「そんなに戦士になりたいようには 見えなかったがなぁ…」

ジーク
「…ならなきゃいけなかったんだ なのに…全然ダメだった…」

クサヴァー
「無理もない 君は戦士なんて馬鹿らしかったんだ マーレのために寿命を縮め 他の国を侵略 人殺しなんてアホらしくて付き合ってられないよな」

ジーク
「ッ!?」
「クサヴァーさんは…何で…戦士に?」

クサヴァー
「巨人の謎を知りたかったからさ 私は研究者だからね」

「私達が生まれるより二千年も前から存在したとされる九つの巨人だが まったく未だに信じられない奇跡だよ 見えない『道』から血や肉や骨が送られてくるなんてねぇ そうは思わないかい?」

「伝承通りなら すべては始祖ユミルが『何か』と接触したことから始まるらしいが 私はその二千年前に起きたことが知りたいのさ 寿命を縮めてまで巨人の記憶を探ろうと思うほどにね」

「そんなことだから 戦争じゃからっきし役立たずだ だが巨人の神秘の前に憎しみや争いもくだらないよ だからこの戦争ごっこに付き合ってられない 私達は似た者同士なんだ」

「この世界じゃ珍しい まともな者同士さ」

笑顔で話すクサヴァーにつられて、ジークに笑みがこぼれます



 宿舎

ジーク
『これでよかったんだ…ずっと収容所から出られなくたって 生きてさえいれば…』

宿舎の清掃を進めながら思い返すジーク
両親が巨人の継承を諦めることで、エルディア復権の活動も停止すると考えたようです

とそこへ ある一室から漏れる話し声が耳に入ります

マーレ兵
「ついに尻尾を掴んだぞ」
「エルディア復権派とか名乗っていやがるらしい」

「今回はかなりの規模だ レべリオ区内のどこかで夜な夜な集会が行われ フクロウというマーレ側の内通者が組織したらしい」
「既にいくつかの目星は付いている あとは証拠を揃えていけば時間の問題だ」

エルディア復権派の摘発が近いことを知り、絶望するジーク



ダイナ「ジーク」
ジーク「ハッ!?」

食卓を囲むグリシャ、ダイナ、ジーク
ダイナの呼びかけにハッと息を呑みます

食が進まず心配するダイナに、お腹の具合が悪いと誤魔化すジーク

ジーク
「お父さん…お母さん… もう…危ないことは しないで…」

意を決して警告するジーク
グリシャとダイナは、息子の思いがけない言葉に表情を一変させます

ジーク
「見つかったら みんな 楽園送りなんだよ? 悪魔の島に送られて… みんな巨人に…」

もの凄い形相でジークに迫りゆくグリシャとダイナ

グリシャ
「お前は今まで父さんから何を学んだんだ?誰かが立ち上がらない限り みんなずっとこの狭い壁の中で惨めに死んでいくんだぞ?」

ダイナ
「そうよ これはあなたやエルディア人みんなの未来のための戦いだって言ったでしょ?」

ジーク
「…そのためなら…僕はフェイおばさんみたいになってもいいの?」

グリシャ「ジーク!!」

血相を変えてテーブルを叩きつけるグリシャ

グリシャ
「そもそも…フェイが殺されたのは!!…この世界が狂っているからだ!!」

「もう誰もフェイのような目に遭わせないためには戦わなくてはいけない!!強いエルディアをマーレから取り返し!!当たり前の権利を勝ち取るんだ!!」

ジーク
「…で…でも お父さんが…壁の外に出なければって…おじいちゃんが…」

静まり返る一家

グリシャ
「どうして…ダメなんだ…飛行船が見たかった…だけなのに」


告発

壁際で座り込み、泣いているジークにクサヴァーが声を掛けます

クサヴァー「…どうしたジーク?」
ジーク「クサヴァーさん…」

両親は復権派であり、既にマーレ政府に監視されていることを打ち明けます

クサヴァー
「…何てことだ 親が…復権派!?…そんな もう時間の問題だって!?」

ジーク「うん…」

クサヴァー
「このままじゃ…親族は全員『楽園送り』に……」

ジーク「…うん」
クサヴァー「クッ…」

ジーク
「…でも キャッチボールしてくれて ありがとう…クサヴァーさん 巨人になっても 時々思い出すからね」

楽園送りを覚悟したジークの言葉に、悲痛な思いが込み上げるクサヴァー

クサヴァー「…告発なさい」

ジーク「…え?」

クサヴァー
「もう…これしか無い 自らマーレ当局に告発することで マーレに忠誠を示せば 君と祖父母は助かるはずだ」

ジーク「そんな…!!できないよ…!!」

”イェーガー家へマーレ兵が向かう描写”

クサヴァー
「ジーク…君は…両親からひどいことをされた」

「君の両親は自分達の向こう見ずな計画のために君を利用した 七歳の君とおじいちゃんとおばあちゃんを命の危険に晒し 勝手に期待し 勝手に見放し ちっとも君のことを気にかけてなかった…」

両親を告発するジークの姿
出典:諫山創/「進撃の巨人」第28巻114話

「君を…愛さなかった」

”マーレ兵を連れて両親を告発するジークの描写
グリシャとダイナは驚愕した表情のまま 連行されていきます”

その光景を目前に立ち尽くすジーク
ジークの肩に手を添えて涙を流すクサヴァー

クサヴァー「君は悪くない 君は賢くて…いい子だ」


唯一の救い

 数年後

時は流れ、成長したジークとキャッチボールをするクサヴァーの姿
ジークの力強い投球に身体が堪えきれない様子です

クサヴァー「…少し手加減してくれよ ジーク」
ジーク「あーもう年寄りにはキツいかー」

クサヴァー「コラまだそんな歳じゃ…」
ゴボッゴッボ・・・ジークに球を投げ返し咳き込むクサヴァー

ジーク「クサヴァーさん?」

クサヴァー「もうすぐ…継承の任期を終える頃だ」
ジーク「…そうだね」

クサヴァー
「年寄りにもなれなかったが 研究に打ち込めたことに後悔は無い」

ジーク「うん…」

クサヴァー「最後に集大成を発表できそうだ」
ジーク「へーどんなことがわかったの?」

クサヴァー
「『始祖の巨人』が『ユミルの民』にもたらした様々な影響について」

ジーク
「あぁ 記憶を操作するとかいう あれ? 本当かなー」

クサヴァー
「記憶を操るどころじゃないぞ『ユミルの民』なら体の構造をも変えてしまうことができる 『始祖の巨人』の持ち主が力を行使すればな」

キャッチボールをしながら話す二人

クサヴァー
「600年ほど前 流行り病が猛威を振るい 世界の人口が激減するほど人々が死んだ しかしある日を境にエルディア帝国からその病は消滅した 患者が減ったのではなく『ユミルの民』から病にかかる者が一人もいなくなった」

「当時の王が『始祖の巨人』の力で『ユミルの民』の体の設計図を都合よく書き換えたんだ」

「まさに私達ユミルの民は どこにどれだけいようと『始祖の巨人』の体の一部のようなものだよ どうだ?恐ろしいだろ」

始祖の力を使い子孫を消滅させるジーク
出典:諫山創/「進撃の巨人」第28巻114話

ジーク
「…じゃあさ 『ユミルの民』から子供ができなくすることもできるのかな?『始祖の巨人』の力を使えば」

思いがけない発想にジークを見据えるクサヴァー

ジーク
「これ以上『ユミルの民』が生まれてこなければ…100年を経つ頃にはこの世から確実に巨人は消滅してる もう世界は巨人の脅威に怯えたり苦しめられたりせずに済む…何より」

「そもそも僕らは生まれてこなければ 苦しまなくてよかったんだ」

ジークの言葉にボールを受け取り損ねるクサヴァー

ジーク「クサヴァーさん?」

クサヴァー
「…話してなかったけど 私には幼い息子がいた そして…妻はマーレ人だった 私は…腕章を外し エルディア人であることを隠したまま妻と暮らし子を作った…私は若く…愚かだった」

「しかし…いつまでも騙し通せるわけもなく 私がエルディア人だと知った妻は 自分と息子の喉を裂いて死んだ」

「私が戦士になった理由は 贅沢な自殺の方法に飛びついた有り様に過ぎない」

「だがこの13年間は…巨人の研究に没頭し 君と出逢いキャッチボールをした …楽しかった」

「亡き息子を君に求め 巨人の力で自分の罪から逃れようとした 私なんてこの世に生まれてこなければ…どんなに良かっただろう…」

地面に横たわる妻と息子の亡骸と、野球ボールが重なります

ジーク
「俺が『獣の巨人』を継承する マーレのためじゃない」

「始祖奪還計画を成功させ『始祖の巨人』をマーレから奪ったら 世界を救ってみせるよ」

「世界の人々を巨人の恐怖から解放し エルディア人を苦しみから解放する」

ジークは始祖の巨人を奪取し、ユミルの民を消滅させると誓います

爆破

ジーク
「唯一の……救い」
「エルディアの…安楽死」

回想終わり-雨が降り注ぐ中 川(海?)沿いを進行する荷馬車
ジークの呟きがリヴァイの耳に届きます

リヴァイ
「何つった?安楽死だと? お前は これから臭ぇ巨人の口の中で自分の体が咀嚼される音を聞きながら死ぬわけだが…」
「お前にしちゃあ ずいぶん安らかな死に方だろ?お前が奪った仲間達の命に比べてみれば」

ジーク
「…奪ってないよ…」
「俺は…救ってやったんだ そいつらから生まれてくる子供の命を…この…残酷な世界から…そうだろ?」

リヴァイ
「…また足が伸びてきたみてぇだな…」

刃を抜くリヴァイ

ジーク
「クサヴァーさん見ててくれよ!!」

ジークの叫びにゾワッとするリヴァイの描写

ジークを避けるリヴァイ
出典:諫山創/「進撃の巨人」第28巻114話

ジーク
「がぁあッ」

ピンッと雷槍の信管を切り離すジーク

空を舞うリヴァイ
出典:諫山創/「進撃の巨人」第28巻114話

雷槍が起爆し爆破 リヴァイが空へ放り出されます-!!

”慈悲深き男が エルディア人の命を奪う…”


-『進撃の巨人』ネタバレ115話へ続く-

「進撃の巨人」ネタバレ114話「唯一の救い」<感想と考察まとめ>

現在公開可能な情報と考察ポイントまとめ

  • トム・クサヴァーは獣の巨人の前任者
  • ジークの真意はエルディア人の安楽死
  • 「始祖の巨人」はユミルの民の体の構造を変えられる
  • ラーゴの惨劇
  • リヴァイは生きているのか

トム・クサヴァーとの出会い

■ トム・クサヴァーは獣の巨人の前任者

トム・クサヴァー

  • 獣の巨人の前任者
  • 本業は巨人学の研究者(マーレ政府 巨人化学研究学会)
  • 妻子への贖罪、巨人の記憶を探るために「獣の巨人」を継承
  • ジークを亡き息子と重ねていた
  • ジークが両親を告発したのは、クサヴァーの助言に先導されたため

トム・クサヴァーの眼鏡

「進撃の巨人」第22巻87話にて登場していた、眼鏡の男性とジークの関係が明らかとなりました。

フルネームはトム・クサヴァー。
「獣の巨人」の前任者で、本業は巨人学の研究者です。

第88話にて、クルーガーが話していた「マーレ政府 巨人化学研究学会」の研究員と思われます。

政府の公的学会とされる「巨人化学研究学会」に関しては、未だその存在は謎に包まれていますが、エルディア人のクサヴァーに対してマガトが敬語を使っていたことから、軍事研究の学者として特別な権威を有していることが分かります。

復権派ともマーレの思想とも相容れなかったジークにとって、思想を超えて息子のように接してくれるクサヴァーは救いであり、恩師であり、父親であり、「生まれてこなければ苦しまなくてよかった」という反出生主義の考えを確信させた存在でもあります。


始祖の力を使い子孫を消滅させるジーク

■ ジークの真意はエルディア人の安楽死

そして今回の回想から、ジークの真の目的が「エルディア民族の絶滅による救済」であることが明らかとなりました。

 終わりにしようと言うジーク
「進撃の巨人」第19巻77話「彼らが見た世界」より

巨人の力を持つエルディア人を絶滅させ、呪われた歴史を終わらせる-

そのために「始祖の巨人」の力を奪還し、子供を作れなくすることでユミルの民を絶滅させて苦しみから救い、この世界を巨人の脅威から解放したいと考えていたようです。

産まれてきたことを否定される

これまでのジークの言動から、ジークはエルディア人の「存続」ではなく「滅亡」する道を選択しているのではないかと想像していましたが、世界から民族の絶滅を望まれ、産まれた時から迫害を受けてきたジークにとって「死」は救いであり、悲劇の連鎖を断ち切る唯一の解決策だったという訳です。

ジークの思想は極端過ぎて同調できませんが、残酷な世界で死を望むことが悪とも断言できないですね…。

そしてジークを「神」と崇めるイェレナも、これまでの言動を振り返ると「エルディア人の滅亡によってユミルの呪いから救う」というジークの思想を存知した上で賛同しているように思えます。

エレンの真意
「進撃の巨人」第25巻100話「宣戦布告」より

エレンの真意とは?

ジークの真意は「エルディア民族の絶滅による救済」と判明しましたが、エレンはジークの思想に賛同しているのでしょうか?

これまで自由を求めて戦ってきたエレンが、滅亡することで救われるという「安楽死」を受け入れるとは到底思えません。

とはいえ、エレンはジークを騙している訳ではなく、ジークやミカサ・アルミン達「エルディア民族全体を巨人の力から解放したい」と考えているのではないでしょうか。

100話のヴィリーの演説シーン
「進撃の巨人」第25巻100話「宣戦布告」より

上記描写の構図からも、エレンとジークは「エルディア人を巨人の力から解放したい」という到達点は共通していますが、その解決策が民族の「存続」「滅亡」で相反しているように見受けられます。

マーレ編で描かれてきたパラディとの様々な対比構図は、生い立ちや境遇の違いから異なっていく思想形成を示しており、エレンとジークの対照的な思想に行きついているように感じられますね。


始祖の巨人の力

「始祖の巨人」はユミルの民の体の構造を変えられる

  • 600年程前に流行り病で世界の人口が激減、ユミルの民はある日を境に病にかからなくなった
  • 「始祖の巨人」は、ユミルの民の記憶改竄、体の構造を書き換えることができる

遺伝子の改変ができるとは、これまたとんでもない設定が登場しましたね。

「始祖の巨人」はもはや神にも等しい力を自在に操れるわけで、使い方次第では脅威でしかありません。

ですが「始祖の巨人」の力で子供をできないように書き換えられるなら、ユミルの民が巨人化しないように設計できないのか、という疑問も浮上します。

もし「始祖の巨人」の力でユミルの民を巨人の力から解放できるなら、145代フリッツ王がすでに行使していると思われますが、何か改変できない理由があるのでしょうか?

もしかしたらエレンは「全ての巨人を駆逐する設計方法」を見出せたのかも知れませんね。

進撃の巨人エンドオブザワールド

因みに実写映画「進撃の巨人」では、エレンに兄がいる設定など原作での重要な謎のヒントが隠されていることで当時話題となっており、巨人は兵器開発のための遺伝子変異という設定もありましたね。

やはり、巨人は人間が造り出した兵器なのでしょうか…?

▼ 巨人のメカニズムに関しては、こちらもご参考ください


マーレの歴史文献

■ ラーゴの悲劇

今回イェーガー爺がジークを教育する場面にて、新たな歴史文献が登場しています。

この1200年前に起きた「ラーゴの悲劇」「モンテの惨害」「ヴァレの惨禍」の描写とエピソード、ご覧になった方は2017年4月~に放送された「進撃の巨人Season2」エンディングの映像が浮かんだのではないでしょうか。

進撃の巨人Season2ストーリーボード
▲「原作:諫山創描き下ろしEDストーリーボード集」の一部

そして「原作:諫山創描き下ろしEDストーリーボード集」の制作メモの内容とまさしく一致しますね。

これまで作中で明かされていた「エルディア帝国が大国マーレを滅ぼした」という歴史の一部が「ラーゴの悲劇」だと言うことが、たった2コマで解説されるとは驚かされますし、今なら塗りつぶされた箇所も理解できます。

諫山先生、素晴らしい答え合わせをありがとうございました…!

※「原作:諫山創描き下ろしEDストーリーボード集」は、「進撃の巨人Season2」Blu-ray&DVD Vol.1の初回特典に付属しています。

空を舞うリヴァイ

■ リヴァイは生きているのか?

至近距離での雷槍の爆破!

ショッキングな爆発シーンに、ジークの回想も吹き飛ぶほど衝撃的でしたが、ゾワッと危険を察知する描写、爆発直前にジャンプするような体勢をとっているなど様々な要素から、ミカサがザックレー芸術死の際(第27巻110話「偽り者」)危険を察知して回避したように、間一髪で避けて自分から飛び離れたのではないかと思われます。

立体機動を使える地形ではないため、そのまま川に落下し、ジークとは一旦離れる展開になるのではではないでしょうか。

爆発を回避するリヴァイ


ジークの猿のぬいぐるみ

■ おまけ

余談ですが、自決した妻子の亡骸の横に散らばる遊具に、ジークが幼少時代に遊んでいた「猿のぬいぐるみ」が転がっていましたね。

血に染まった野球ボールを拾い上げるクサヴァーの描写も、より深い心情を訴えられているようで、胸に迫りくるものが感じられました。

もう漫画という枠を超えているというか、魅せ方が秀逸すぎて神がかっていますね…。

クサヴァーは町山さんがモデル

ついでにもう一つ、
クサヴァーさんは、諫山先生が敬愛する映画評論家の町山智弘さんがモデルのようです()

今月の一問一答

今月の一問一答

Q:兵長は銃の腕前も最強レベルですか?
A:「何だかできちゃうんですが、銃は武器としてあまり信頼しておらず、刃物に信頼を置いているみたいです。」