進撃の巨人ネタバレ121話のあらすじ感想と考察

「進撃の巨人」第30巻 ネタバレ121話
タイトル「未来の記憶」

別冊少年マガジン10月号(2019年9月9日発売)のあらすじ感想と考察です。
未読の方はネタバレ回避してください。

「進撃の巨人」ついに連載10周年!
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「進撃の巨人」ネタバレ121話「未来の記憶」のあらすじ感想と考察

グリシャを見るジークとエレン

前回までのあらすじ

ガビに撃ち抜かれたエレンの頭部はジークに受け止められ、「座標」へと到達したイェーガー兄弟

始祖ユミルによって再生されたエレンは「安楽死計画」を拒否するも、共に世界の救済を望むジークの意志により、グリシャの過去の記憶へと旅立ちます

マーレでの家族を忘れ、幸せを享受するグリシャを嫌悪するジークでしたが、グリシャの家族への愛情、エルディア復権への苦悩、そして思いもよらぬジークへの謝罪の言葉に動揺しはじめます

そんなジークの心境の変化を目に、旅路を先導していくエレン
「記憶の旅」の終着点には、どんな真実が待ち受けているのでしょうか-

シガンシナの街並み-
グリシャに手を振る、幼き頃のエレンとアルミン

その光景を見つめながら話すエレンとジーク
前回から続く「記憶の旅」から物語は始まります-

ジーク
「お前はもう9歳になるな… グリシャはお前を愛し…自由に育てた」
「お前は父親に洗脳なんてされていなかった…と」

エレン
「だから無駄だと言った 何年も親父の記憶を彷徨う前にな…」

ジーク
「だとしたら…なぜお前は俺を裏切った? 父親に何も知らされぬまま巨人を継承させられ 父親の望み通り戦い続けている」

「エレン…なぜ争いを終わらせることを拒む?始祖の力を使ってどうするつもりだったんだ?」

エレン
「オレは…生まれた時から オレのままだ」

”追い求めるは「自由」。”


エレンとミカサを発見する場面
『進撃の巨人』第2巻6話「少女が見た世界」より

  場面は変わり、賊に囚われたミカサをエレンが救出するシーン
第2巻6話「少女が見た世界」

殺害された3人の賊の死体が転がっている部屋の入口で、立ち尽くすグリシャ
その背後でグリシャ同様、ジークが驚愕の表情を浮かべています

エレン
「オレとあんたが同じだと思ってたようだが…間違っている」

「他人から自由を奪われるくらいなら オレはそいつから自由を奪う」

「父親がオレをそうしたわけじゃない オレは生まれた時からこうだった…」

-危険を顧みないエレンの行動を心配し、叱咤するグリシャ

ジーク
「生まれた時から?」

エレン
「あんたが望んだ哀れな弟は どこにもいない あんたの心の傷を分かち合う都合のいい弟も」

「ただここにいるのは 父親の望んだエルディアの復権を否定し続けることでしか自分自身を肯定できない男…死んだ父親に囚われたままの哀れな男だ」

ジーク
「だとしたら…男は父親に感謝している この父親の行いが息子を目覚めさせ エルディアの危機から世界を救うのだから」

「ある意味世界を救ったのは この父親だ 皮肉な話だと思わないか?エレン」

エレンがミカサにマフラーを巻く名場面
出典:諫山創/「進撃の巨人」第30巻121話

ジークが振り返ると、
エレンはミカサにマフラーを掛け巻いていく自分の姿を、優し気な表情で見つめています


● 次の記憶へ-

診療所で子供たちに囲まれながら、にこやかに話しているグリシャ

ジーク
「いいかエレン…始祖の巨人の力は俺の手の中だ 安楽死計画はいつでも遂行できる」

「だが…俺はお前を決して見捨てない クサヴァーさんが俺にそうしてくれたように…世界を救う前に たった一人のお前を救いたいんだ」



● グリシャの地下室-

ジークとダイナとの家族写真の裏に、メッセージを書き記すグリシャ

ジーク
「『人類は滅んでなどいない』…か 大層な遺言を残したもんだ」

写真を手記の扉ページに挟み、机の引き出しへとしまい鍵をかけます

そのままじっと鍵を見つめ、思い悩むグリシャをエレンが見つめています


● 次の記憶へ-

  調査兵団に入団したいエレンの希望を知り、反対する母カルラとの場面
第1巻1話「二千年後の君へ」

エレンの希望をばらすミカサ
『進撃の巨人』第1巻1話「二千年後の君へ」より

ミカサ
「エレンが…調査兵団に入りたいって…」

カルラ
「何を考えているの!?壁の外に出た人類がどれだけ死んだか分かってるの!?」

エレン
「わ…分かってるよ!!」

グリシャ
「エレン どうして外に出たいんだ?」

エレン
「外の世界がどうなっているのか 何も知らずに一生 壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」

「それに…ここで誰も続く人がいなかったら 今までに死んだ人達の命が無駄になる!」


グリシャの視線の先にはエレンがいた
出典:諫山創/「進撃の巨人」第30巻121話

グリシャ
「…エレン 帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…見せてやろう」

エレン
「ほ…本当に!?」

地下室の鍵を手に、幼少期のエレンに告げるグリシャ

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地下室の鍵を見せるグリシャ
『進撃の巨人』第1巻1話「二千年後の君へ」より

このコマでの、グリシャの隠された表情と不自然な”間”-
なんとグリシャの視線の先は、記憶を見ている「エレン」に向けられていました

第1話のこの1コマに伏線が仕込まれていたとは…!仰天ものです



そして見送る家族へ手を振り、目に焼き付けるかのように見返すグリシャ
覚悟の表情でレイス家の礼拝堂地下へと足を運んでいきます

未来の記憶

エレンが見た記憶
『進撃の巨人』22巻90話「壁の向こう側へ」より

 レイス領地内・礼拝堂地下

グリシャがフリーダから「始祖の巨人」を奪い、レイス一家(ロッド以外)を皆殺しにした場面です

グリシャ
「私は壁の外から来たエルディア人 あなた方と同じユミルの民です」

「壁の王よ!!今すぐ壁に攻めて来た巨人を殺して下さい!!妻や…子供達が!!壁の民が…食われてしまう前に!!」

グリシャの背後には、エレンとジークがその様子を見つめています

フリーダに問うグリシャ
『進撃の巨人』22巻90話「壁の向こう側へ」より

ヒストリアの手に触れ浮かび上がったグリシャとフリーダの対話の記憶
その先の経緯が明らかとなります

フリーダ
「罪から逃れてはなりません 我々ユミルの民が裁かれる日が来たのです」

「巨大な力に対し 人はあまりにも弱い 私は巨人大戦の悲劇で悟りました 誰かが人の手から巨人の力を守らねばならないと」

「再び始祖の力が弱き者の手に落ちるなら 再び世界は地獄と化す 世界を守るためには…我々は罪を受け入れ 滅びゆく他無いのです…」


ジーク
「あのお姉ちゃんとは気が合いそうだが この家は ここでグリシャによって皆殺しにされる」

「お前は かつてこの記憶を見たと言ったな そして父親に深く失望した あれも嘘だった…のか?」

「-!?」

表情が一変し激昂するエレンの描写

グリシャ
「私の家は破壊された壁のすぐそばにあり そこで妻と息子と暮らしている…この壁に住む人々は 誰も先祖の犯した罪など知らない!!」

「あなたが壁の民の記憶を奪ったから!!ただ理由もわからず巨人に食われることが贖罪だと言うのか!?」

フリーダ
「…いいえ 我々がいくら反省した所で 我々エルディア人が奪った人類の命を戻すことはできません」

「しかし…我々が壁の外の人類の命を奪うことを 防ぐことはできる」

「我々がただ何も知らずに 世界の怒りを受け入れれば 死ぬのは我々エルディア人だけで済むのです」

フリーダの言葉に躊躇い、恐る恐るエレンを伺うグリシャ
エレンはかつてない程の怒りの感情を露わに、グリシャを睨み付けています

ジーク
「…エレン?」

フリーダ
「私を説得しようなど無駄なことです そして…私から『始祖の巨人』を奪ったとしても あなたではー」

グリシャ
「わかっている 私が始祖の力を使えないことは…」

ジーク
「…!?」

フリーダ
「…え?」

グリシャ
「『九つの巨人』にはそれぞれの特性がある…私に宿る…『進撃の巨人』にも」

「予てより『進撃の巨人』の継承者は何者にも従うことが無かった 私にはその理由がわかる」

「すべては王の独善に抗うため…そう…この時のために 皆がこの記憶に導かれた…」

進撃の巨人の能力
出典:諫山創/「進撃の巨人」第30巻121話

「『進撃の巨人』は未来の継承者の記憶をも覗き見ることができる…」

「つまり未来を知ることが可能なのだ」

ジーク
「未来…だと? どういうことだ…エレン?」

フリーダ
「『進撃の巨人』の特性?そんな話は…」

グリシャ
「あなたがそれをご存じないことも知っている…『不戦の契り』で始祖の力を完全に扱えないのは 王家と言えどあなたも同じ」

「私はここで 始祖を食らい 王家の血をここで絶やす」

「…そういう未来だと決まっている」

そう言いながら、震える手でメスを握りしめます

危険を察知し、家族を地下の奥へ追いやるフリーダ
グリシャは巨人化しようとするも、メスを落とし、その場に崩れ落ちます

グリシャ
「できない…私に…子供を殺すなど…私は…人を救う…医者だ…」

グリシャを冷たく見下ろすエレン

ジーク
「…馬鹿な…グリシャは確かに始祖を奪い…この一家を虐殺した…はずだ…過去が変わる…わけが…ない」

ロッド
「何をやってるフリーダ!?早くその男を殺せ!!始祖は無敵だ!!そいつを殺せ!!」

ウルクリン(長男)
「もう…その男を生きて返すわけにはいかないよ!!」

ディルク(次男)
「早く殺してよ 姉さん!!」

エーベル(次女)
「私達の楽園が壊されちゃう!!」

ロッドの妻
「フリーダ!!みんなを守って!!」

レイス一家の叫びに、力無く肩を落とし瞳を閉じるグリシャ

エレン
「何をしてる 立てよ 父さん」

「忘れたのか?何をしにここに来たのか?」

「犬に食われた妹に 報いるためだろ?」

「復権派の仲間に ダイナに クルーガーに 報いるために進み続けるんだ 死んでも 死んだ後も」

「これは 父さんが始めた物語だろ」

煮え切らないグリシャにそっと耳打ちするエレン

グリシャは再びメスを手に取り巨人化し、レイス一家を皆殺しにします…


 礼拝堂の外-

グリシャ
「殺した…小さな子も…潰した…この手で…感触も…」

巨人化注射器を手に、ふらふらと歩くグリシャ
力なく肩を落とし、地面に倒れ込んでいきます

グリシャ
「エレン!!レイス家を殺したぞ!!父親以外は…これでいいのか!?これでよかったのか!?」

「エルディアはこれで…本当に救われるのか!?」

「なぜ…すべてを見せてくれないんだ…壁が…壊されることを…壊される日を…カルラの安否を…本当に…これしか…道は無かったのか…?」

「そこに…いるんだろ?…ジーク…」

肩を落とし座り込むグリシャの前に、ジークが立ち尽くしています

グリシャ
「この先…お前の望みは叶わない…叶うのはエレンの望みだ」

-背後には、ヒストリアの手に口づけするエレンの描写-

ジーク
「…何を… 何を言ってる」

グリシャ
「エレンの…先の記憶を見た…しかし まさかあんな…恐ろしいことになるとは…」

グリシャ
「ジーク…!?ッ…!?…お前なのか…!?」

ジークの姿が映り、涙を浮かべながら立ち上がるグリシャ

グリシャ
「…大きくなったな」

「すまない…私はひどい父親だった…お前にずっと…辛い思いをさせた」

大粒の涙を流しながら、立ち尽くすジークを抱きしめます

グリシャ
「ジーク…お前を愛している もっと…一緒に遊んでやればよかったのに…」

ジーク
「…父さん」

グリシャ
「ジーク…エレンを…止めてくれ」

記憶を知り驚くエレン
『進撃の巨人』22巻90話「壁の向こう側へ」より

-ヒストリアとの接触から、記憶が蘇るエレンの描写-


ジーク
「うッ!!」
その刹那、電流のようなものが走り 弾き飛ばされるジーク

ジークとエレンは「記憶の旅」から道の中へ、意識が戻ります

エレン
「まだ親父がオレに食われる所を見てないぞ」

ジーク
「お前が…」

「父さんを…壁の王や…世界と戦うように 仕向けた…のか?」

「『進撃の巨人』に…本当に時を超える能力があるのなら…都合のいい記憶だけをグリシャに見せて 過去に影響を与えることも可能なはず…」

「父さ…グリシャは復権派の務めを躊躇っていた お前の記憶を見るに…始祖の巨人を奪っても自分がその力を使えないことを知ってたから… しかし…始祖を奪いそれをお前に託した」

「もっと先の未来を見たからだ…先にある何かを…お前が見せたことで」

エレン
「感謝してるよ兄さん あんたがオレを親父の記憶に連れ込んだおかげで 今の道がある」

ジーク
「…俺の望みではなく お前の望みが叶うって…言っていたぞ」

エレン
「…ああ あれを見たのは4年前… オレは親父の記憶から 未来の自分の記憶を見た」

「あの景色を…」

ジーク
「始祖ユミル!!すべてのユミルの民から 生殖能力を奪え!!」

ジークの命令を受け、動き出す始祖ユミル

エレン
「ッ…座標に…!!」

ジーク
「グリシャは…俺に こう言った」

「エレンを止めてくれと お前に従ったことを後悔した」

「父親の記憶から どんな未来の景色を見たのか知らないが…お前はすべてを見たわけじゃないんだろ? 例えばお前がここで始祖の力が使えないことを知らなかったように」

「お前は無力なままだ」

咆哮し鎖を引きちぎるエレン
始祖ユミルを阻止するべく駆けだします!

ジーク
「…無駄だエレン…」

始祖ユミルを追いかけるエレン
出典:諫山創/「進撃の巨人」第30巻121話

「一度動き出した始祖ユミルを止めることなど この世の何者にもできない」

”「破滅」へと動き出す…。”


-『進撃の巨人』ネタバレ122話へ続く-

今月の作者コメント

巻末の作者コメント
「『進撃』連載して10年 人生の約三分の一。読者の皆さんに感謝です!」